地球時代における新首都像 その2
新しい全国総合開発計画の基本的な考え方である『21世紀の国土のグランドデザイン』(国土庁、1995年)も、以下のようなことを述べています。
「人類の経済社会活動の規模の拡大や技術革新による人、物、情報等の移動に関する時間・距離の大幅な縮小、冷戦構造の崩壊による国境の垣根の低下等から、今や地球全体が様々な意味において一つの圏域と化しつあり、国内問題が地球規模での問題と直結する傾向がますます強まっていこう」。
「地球時代」とも言える21世紀においては、新首都には、わが国の首都であると同時に人類共通の都市としての首都という側面を強く打ち出したグローバルな視点に立ったコンセプトが求められます。
いい換えれば、これから考えられる新首都は、わが国が21世紀を切り開く象徴として位置づけるものであり、近代産業文明の時代における首都ではなく、近代産業文明の諸問題を解決し、新しい、より人間的な産業文明を実現する首都であり、さらに地球市民に貢献する首都とするべきです。
そのためには、単に一国家の利害からではなく、広く人類文明の行く末を念頭に置いた視座から、その都市像を考えていく必要があると思います。
こうした認識を踏まえ、地球時代の人類と文明に貢献する首都像として「環境文化首都」を提案します。

